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50歳からのラブレター

50年、半世紀という長い時間の中で、

ただの一度も、

女性に触れたことのない男性がいた。



「疲れてない?お仕事ご苦労さま」



上着をはぎ取られ、緊張した心はふっと軽くなった。

優しい言葉と手慣れた仕草に男は溺れた。



初めての相手だった。

女からすれば、いつもの仕事、だったのだろう。



男は愛を、女は金を、

二人は正反対の思いを抱き、

丸いベッドの上で交わった。

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2018.02.08