三島由紀夫さんと言えば、陸上自衛隊市谷駐屯地で腹を切り仲間に首を切らせるという
壮絶な死を遂げた作家として有名ですよね。
豊饒の海、春の庭では、衝撃的なほど美しい文体を書かれていて、
流麗という言葉がよく似合う作家さんだという印象があります。
その三島さんのレター教室という単行本を読むたびに、
同じ作家とは思えないほどやわらかい文章を書かれる、といつも笑ってしまうんです。
登場人物がそれぞれに手紙を出す。
手紙の中にその人の個性が詰まっていて、相手への想いが手に取るようにわかってしまう。
文章でよく聞かれるのが、
流麗で美しい洗練された文体
VS
荒削りで生のままの文体
どちらが心を動かすのか?
それは・・・